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■カシミヤ原毛ができるまで

◆カシミヤ原毛ができるまで◆

カシミヤってどんな動物かご存知ですか?カシミヤはカシミヤヤギのうぶ毛から作られています。ただし、カシミヤヤギの毛を刈っただけでは、セーターやパシュミナストールにはなりません。そういった製品にするためには、その前に糸にしなければいけません。また糸にするためには、その原料となる原毛にしなければいけないのです。ここでは、カシミヤヤギからカシミヤ原毛ができるまでの工程の詳細を写真をメインにしながらご説明していきます。

1、たくさんのカシミヤヤギたち

カシミヤはヤギの毛であることを知らない方も多いようです。カシミヤはカシミヤヤギの毛を採取して作られます。内モンゴルではこのようなカシミヤヤギを飼育している農家が多数あります。

たくさんのカシミヤヤギ

2、カシミヤヤギの毛

カシミヤヤギの外観は堅い剛毛でおおわれています。カシミヤに使う毛はこの剛毛を使うのではなく、内側にあるうぶ毛をすきとって採取し使うのです。

カシミヤヤギの外は剛毛

3、ターゲット確保

内モンゴルのカシミヤヤギ飼育農家のファンさんが適当なターゲットを捕まえました。カシミヤヤギは生後2年以降からうぶ毛の採取が可能になるそうです。

狩頃のカシミヤヤギ

4、刈り取りツールは金属かぎ手

カシミヤヤギのうぶ毛採取にはこのような金属製のかぎ手を使います。外側の剛毛をかき分けて内側のうぶ毛だけをすきとるように採取するのです。ハサミでちょきちょきとカットする羊毛とは大きく手法が違います。

こんな道具を使います

5、カシミヤうぶ毛採取

ファンさん作業開始。すきとるというと聞こえがいいですが、実際はむしり取ってる感じです。作業時間の短縮が大事とはいえ痛々しい感じです。

むしり取られるカシミヤヤギ

6、痛がるカシミヤヤギ
気持ちよさそうに見えるけれども、とっても痛そうでした。むしり取られてるのだから当然です。

気持ち良さそうだけど時々痛がっているカシミヤヤギ

7、採取段階は不純物だらけ
採取段階では、地面のごみとかわらとか、そしてカシミヤヤギの剛毛部分とかいろんな不純物が混じっています。

カシミヤの毛を刈るとる器具

8、ちなみに羊毛は
こちらは同時進行で進んでいた羊毛の採取。ちなみに羊毛は一頭当たり5キロも採取できたそうです。しかも年2回採取可能です。わずかな量しか採取できないカシミヤヤギとは対照的です。

羊毛だとなんと一度に5000グラムも採取できる

9、整毛行程1
大きなミキサーみたいな機械の中に採取されて水洗いされた原料を投入してぐるぐると回転。大雑把にゴミなどをふるい落とします。
機械で大雑把に汚れ落とし

10、整毛行程2
次は手作業で細かく汚れや不純物を取り除きます。ここでの細かな仕事が品質に影響してきます。
手作業でカシミヤの汚れを取り除く

11、整毛行程3
紡績機のような機械で原料を何度も梳きとります。この工程を15回繰り返します。この機会一台で一日1キロの原毛しかできないそうです。
15回透き工程を繰り返すことで原毛になっていく

12、カシミヤ原毛
機械の反対側からは綿のような原毛が出てきます。原毛完成まであとわずか。
カシミヤヤギの毛カシミヤ原毛に変化していく

13、カシミヤ原毛完成
綿のように白いカシミヤ原毛の完成です。当初採取した重量からわずか20%の重量になってしまいました。一頭で約500グラム採取されるので、原毛になるのはわずか100グラム。吟味され余分なものが捨てられてこうなるのです。本当に希少なものなのですね。

採取量のわずか20%しかカシミヤ原毛が残らない